【Glory】第9話:親友との出逢い

Glory

毎日公園や駅前で寝ながら
もうずっと自分は、この先ずっと
一人ぼっちだと思っていました。

もう傷つきたくなかったので、
こんな自分の事を理解してくれる人なんて
いないと思っていました。

信じられるのは、「自分とお金だけだ!」
と信じ、ひたすらアルバイトに入り続けました。

飲食店なので、賄いは出ていたと思いますが、
正直あまり記憶がありません。

ひたすら、お客の食べ残しを洗い場で
食べていた事と休憩中にパンの耳ばかり
食べていた事が強烈に残っています。

その時に、パートのおばちゃんで
やたら、アルバイトを仕切っていた
おばちゃんがいました。

彼女のあだなは、「ロンパリ」
*ロンドンとパリが同時に見えてそうな目の事から
アルバイトの間で、そう名付けられていました。

このボス猿が、やたら絡んできて質問責めをするので
うっとおしかった記憶があります。

人の不幸は蜜の味と言わんばかりに
深いところまで聞いてくるので、

「頼むから言えない理由を察してくれ」

と思っていましたが、
何しろボス猿なので、時給やバイトのシフトに
影響を及ぼすと考え、適当に流していました。

えっ?このボス猿の「ロンパリ」
運命の人か?ってですか?

やめてくださいw

私の生涯の親友になる男は
この後に出会うのですが、

出会った時は、まさか自分が、
そんな風に思えるなんて
全く思っていませんでした。

▼親友との出逢い

 

バイト先の職人さんで一人
気さくに話しかけてくれるオジサンがいました。

同じ事を何回も繰り返して話すし
アホな話しばかりするけど、

その話しに裏表を感じさせないところがあったので、
わりと自分の不安を忘れさせてくれる時間でもありました。

僕がバイトの時間で、お店に入ると
その人は表のカウンターで料理の準備をしている事が
よく見る光景だったのですが、

ある日、いつものようにお店に入ると
いつものオジサンがいなくて、

見たことのない若そうなお兄さんが
カウンターで料理の準備をしていました。

「おはようございます。」

と僕が声をかけると、その人は気づいたみたいで
かるーいテンションの明るい声で返事をしました。

「おっ! 君はバイト君かな〜!?おはよう!」
「君は名前はなんて言うのかな〜?」

「佐藤です。」

「佐藤くんっていうんやな〜」
「年は何歳?」

「18になります。」

「いいね〜わっかな〜(若いという意味)」
「ところで、佐藤くん、俺の年はいくつに見える?」

普段、人と会話をすることがあまりなかったので、
この質問に戸惑ってしまいました。

正直に言った方がいいのか、
それとも、お世辞を言った方がいいのか、、、

「なん、考えとると〜」
「俺の年だよ。と〜〜し!」

反射的に言葉が出ます。

「あ、はい、若く見えます。」

「なんや若く見えるってw
いくつに見えるんや〜」

面倒くさくなったので、
感じた事をそのまま伝えました。

「若そうなんで、ひょっとして僕と同い年ですか?」

嘘ではなかった。
実際のその当時は、それくらい若く見えた。

「って事は、俺は君と同い年という事だね!」

「うん?」

なんか言葉に違和感を感じたので、
突っ込んでみた。

「なんか言い方が変に感じますが、、、
 僕と同じ年じゃないなら、おいくつですか?」

「いや、俺は君と同じ18歳だよ。18歳!
 同級生って事でよろしくね!さーとちゃん。」

「本当に18歳ですか?」

「そうって、俺は君と同じ年だよ。
だからタメ口でよかぞ〜 タメ口な!」

「絶対、18歳じゃないですよね。」

「しつこかな〜 タメに見えるんやろ〜
じゃあ、それでよかやっか〜よろしくね!」
*よかやっか〜(それでいいじゃない)という意味

あまり納得は出来なかったが、
面倒になってきたので、
それでいい事にした。

お店がオープンしてからピークを過ぎ
お客さんが落ち着いたので、休憩に入ると、

さっきのノリが軽そうなお兄さんがいて
裏の方でタバコを吸っていました。

どうやら彼も休憩に入ったみたいだ。

「お!佐藤くん、今からメシや?」
「何を食べるんや?」

「パンの耳です。」

「はっ?」

「だからパンの耳です。」

「はは、ウケる〜こいつパンの耳とか
言いよるし、なしてパンの耳や?」

「タダか10円で食べれるからです。」

「お前、面白いヤツやな〜」

「そんな事より、本当に18歳ですか?」

「あ〜もう年とかよかやっか。」

「じゃあ、名前を教えてください。」

「俺や?俺の名前は、「びっくらこいた!」ww」

「…もういいです。」

「待て待て!冗談やっか!w
俺の名前は、ジンだよ。ジン
よろしくな!さとちん●。」

「…」

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佐藤康大

◆著者略歴 KOUDAI SATO(佐藤康大) 1985年6月8日生まれ:長崎県出身 プロダクトローンチ等のWEBプロモーションライター :速読コンサルタント:読書家:マーケッター兼コピーライター:1枚のセールスレターで億を売り上げるAmazon作家:500名以上の会員の方々にインターネットビジネスの指導経験と全国47都道府県のセミナー講師。ホームレス、バイト、会社員を得て起業。その後、企業や個人に対するビジネスアドバイザーや作家、コンサルタントとして活動。ポリシーは知識と努力は裏切らない。趣味は読書:カラオケ:ギター:ニコニコ生放送:執筆とオーディオブック、ハーブサプリとトレーニング。AmazonのKindleで24冊出版中